正直になれなかった大学生

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発見と選択をすることが重要

読書の価値 (NHK出版新書) 森 博嗣 (著)

 この本について絶対に書きたかった。
 良い本悪い本ということではなく、(自分に対して)攻撃力があった本だから。
 
 読書の価値というタイトルだが、本テーマは、「着眼」だと感じた。
 「着眼」の必要性を論じる上で特に「本」というものが分かりやすく説明できるので、『読書の価値』というタイトルになったのではないかと考える。
 
目次
第1章 僕の読書生活
第2章 自由な読書、本の選び方
第3章 文字を読む生活
第4章 インプットとアウトプット
第5章 読書の未来
 
どう感じたか
 
早速引用から、
 
本の中から文章を抜き書きして、大量のコピィだけをブログに挙げている人もいる。おそらく傍線を引いたのと同じ作業の一環だろう。そこをあとで自分で読み、そのときの気持ちを思い出すつもりだろうか。しかしどう感じたかを記録しなくても良いのか。(p,167)
 
 言い当てられた気がした。あらすじや内容だけ書くというのはつまらない作業をしているのかもしれない。
 この主張は、メモ書きのようなアウトプットは、頭の中からデータを消してしまうと主張から発展して述べられたものである。
 つまり、ただ写すような、あらすじをなぞるようなものではなく、自ら生み出した言葉によって表現しないと記憶に残らない…ということであろうか。
 
着眼は人間の強み
 
 本書を読み進めると、この森という人物はなかなかにめんどくさい性格に思えてならないが、重要なことを再三言っている。
 それは、自ら何かを選択する重要性。
 
問題は、どこに着眼するか、という最初の選択、最初の思考、最初の発想なのである。それは自分の記憶の中から、あるいは目の前の風景の中から、「なにか面白いもの」を発見する行為である。これをするのが人間だ。(p,177)
 
 著者は、書かされる読書感想文を重要な場所だけをまとめる読書報告書だと揶揄したり、ブログでテーマを、例えば読書ブログ、などとするとパターンが決まってしまい才能が萎んでしまうと主張する。
 それは、著者のなかでロボットに真似できない人間が持つ「最初の発想」を大事にしているからこそである。
 (…というように、勝手に決めつけることは著者が嫌がりそうなことであるが。)

 

読書の価値 (NHK出版新書)

読書の価値 (NHK出版新書)

 
 
印象に残った言葉
「本が単なるメディアであるのと同様に、本の中に書かれている文章もまた、その最終的なイメージを運ぶメディアにすぎない。すなわち、書かれた文章が作品の最終形ではない、ということだ。たとえば、もし誰にも読まなければ、それは書かなかったことに等しい。言葉や文章のアウトプットとは、そういう宿命にある」(p,182)
 
今週読んだ本
  • 読書の価値 (NHK出版新書) 森 博嗣 (著) – 2018/4/6