正直になれなかった大学生

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日常にすこし違った視点を添えて

絶叫委員会 (ちくま文庫) 穂村 弘 (著)

 

 偶然、本屋で見つけたキャッチーなタイトル。

 そして、この本を表した帯の言葉。

 

町には、偶然生まれて消えゆく無数の詩が溢れている。

不合理でナンセンスで真剣で可笑しい、

天使的な言葉たちについての考察。

 

 中身をめくってみると、『美容室にて』という小タイトル。

 

 「おかゆいところはございませんか」

(中略)

 都合良く名前付きの箇所(コメカミとかトーチョーブとか)がかゆくなるとは限らない。地図見たいに「Bの6」と云えるといいのだが、残念ながら頭皮には座標がない。は座標がない。結局は「はい、大丈夫です」と棒読みすることになる。儀式のように死んだやり取りだ。

 

 電車のなかでくすっと笑ってしまう。

 その続きである『サービストーク』も可笑しかった。

 でも、そのことにあまり違和感を覚えていなかったことに驚き、穂村さんのアンテナと感性が羨ましくなった。

 

 現在、穂村さんは、雑誌『ダヴィンチ』にて、読者から送られた短歌を扱う連載を持っている。

 そこに送られる、読者個人個人がもつ感性の高さ、それを言葉に表す力にも羨ましくなった。

 個人個人の感性が詰まった五七五七七。たった五七五七七に心を揺さぶられ、笑い、感動するなんて思わなかった。

 詩的な文章、そして、リズム感のある文章に心をつかまれた気分。

 

印象に残った言葉

「思い当たることに出会った人々は『あるある』と云って喜び、その逆なら『ありえない』と云って怒ったりする。でも、ときには『ありえない』が『あるある』よりも深い喜びの表現になることがある。『あるある』のシンパシーに対して、『ありえない』とは良くも悪くも想像を超えたワンダーに触れた際に発せられる言葉だ」

 

絶叫委員会 (ちくま文庫)

絶叫委員会 (ちくま文庫)

 

今週読んだ本
  • 女生徒 (角川文庫) 太宰 治 (著), 梅 佳代 (写真) – 2009/5/23
  • 絶叫委員会 (ちくま文庫) 穂村 弘 (著) – 2013/6/10
  • 探偵が早すぎる (上) (講談社タイガ) 井上 真偽 (著) – 2017/5/18