正直になれない、

雑記メイン、トキドキ読書録

尖っている毎日へ

すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂) 二村 ヒトシ (著) なんで俺を受け入れてくれないだ! 俺は特別なんだ! なんで…なんで…。 こういった妄想やこじらせを世間では「厨二病」と言いますね。 これを大人まで引きずっているやつは「変わっている人」と呼…

これからのアニメ世界論

平成最後のアニメ論 : 教養としての10年代アニメ (ポプラ新書) 平成最後のアニメは世界観アニメである。 アニメに熱狂するのは中学生あたりがピークだと思う。私もクール初めに10本以上アニメを録画して選別していた頃が懐かしい。そんなアニメに熱狂できた…

「正直になれない」とはどういうことか

生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害(朝日新書) 岡田尊司(著) 「正直になれない」。これは主体的な「選択」への恐れである。 「回避性パーソナリティ」という言葉を聞いたことがあるだろうか。本書に沿って概説すると、対人関係で傷つきやすく…

造形の基本学

美の構成学―バウハウスからフラクタルまで (中公新書) 三井 秀樹 (著) デザインセンスは、どこか曖昧な感じがして、持っている人は持っているがそうでない人はこの先も磨けないというような印象が私にはつきまとっていた。しかし、本書で説明される構成学は…

「盛る」ということ

イギリス王家12の物語 (光文社新書) 中野 京子 (著) 残虐性と血筋への執着。イギリスの王朝時代は現代的に見れば理解し難い壮絶な物語である。 ただ一点可笑しいなと感じたことがある。それは周りによく見せたいという思いが「盛る」ことで絵画に現れている…

ドラゴンクエストⅥの「不安」感

1995年 (ちくま新書) 速水健朗 (著) 1995年は戦後から現在に続く上での転換点である。 私にとって1995年といえば…と言いたいところだが残念ながら生まれていない。ただ、私が好きな「ドラゴンクエスト」からならば少し語れるだろう。1995年といえば、『ドラ…

キャッチアップからゆとりへ、本当にゆとり路線で大丈夫か

アクティブラーニング 学校教育の理想と現実 (講談社現代新書) 小針 誠 (著) 1970年代からの学力指導要項の度重なる改訂は検討されてきたのだろうか。 学習指導要項によって打ち出された主体的な学びを軸とする改革は見事に失敗の連続だったと言われる。新し…

血は吹き出し、人は死に。シンデレラは姉たちを憐れまない

童話ってホントは残酷―グリム童話から日本昔話まで38話 (二見文庫―二見WAi WAi文庫) 三浦 佑之 (監修) 童話はなぜ今の形になったのだろうか。 本書は知られざる童話をまとめたものだ。例えば、ディズニーで有名な『シンデレラ』の物語では、意地悪な姉たちは…

線を消して引いて、二項対立で文章を書く

大学生の論文執筆法 (ちくま新書) 石原 千秋 (著) レポートを書くことは苦しいだろうか。 大学生になるとレポートと呼ばれる提出課題が課せられるようになる。例えば、「これからの観光資源」とか「谷崎潤一郎について」といったテーマを与えられる。その際…

私は太りたい! ただし健康的に

糖質制限の真実 (幻冬舎新書) 山田 悟 (著) 私は常々太りたいと思いながら生活をしているが、まさかダイエットの本から太る方法のヒントがもらえると思わなかった。そして、今のデブエットは危険だと感じた。 私は身長173cm、体重55kgと典型的な痩せ型だ。小…

神が死んだのはなぜ

ツァラトゥストラはかく語りき (講談社まんが学術文庫) ニーチェ (原著), 堀江 一郎 (著), 十常 アキ (著) 「神は死んだ」。このフレーズはニーチェの代名詞的セリフだ。しかし、ニーチェが唱えた哲学をどれだけの人達が知っているだろうか。 まずニーチェが…

企業「稼げるヤツがほしい」 学生「はやく内定だせ」

内定童貞 (星海社新書) 中川 淳一郎 (著) 就活は茶番である。企業は美言麗句な企業理念を掲げながら、本音は「ウチが欲しいのは、稼げるヤツ。これが絶対!!!!!! そして、ガタガタ言わずに働くヤツ」、一方、学生は企業理念に合わせたエピソードを話し…

相手の常識を崩せ

武器としての決断思考(星海社新書) 瀧本哲史 (著) あなたは常識を意識したことはあるだろうか。 本書の言う「決断思考」とは自分自身で「最善の答え」を出して前に進んでいくことである。例えば死刑制度は賛成か反対を考える時、1人2役になって賛成反対意見…

片頭痛のメカニズムを知る

「片頭痛」からの卒業 (講談社現代新書) 坂井文彦 (著) 読んでいて気持ち悪くなった本は初めてだ。 私は閃輝暗点と呼ばれる前兆がある典型的な片頭痛持ちだ。前兆は急に訪れる。芥川の『歯車』に表現されるようなギザギザとした何とも言いにくいものが視界を…

大人になってから(再)

年上の義務 (光文社新書) 山田 玲司 (著) 年上というと真っ先に大人を思い浮かべる。 大人はかっこいい。小学生ぐらいの時にはよく思った。先輩はかっこいい。中学入学当初は3年生を見て大人っぽいなと憧れた。大学に入って、大人は減った。代わりに本書で取…

フェミニズムに違和感を感じていた私

女ぎらい ニッポンのミソジニー(紀伊國屋書店) 上野 千鶴子 (著) 男には、選択することによって女が女として成立させるだけの強さがある。しかし、反面男は女をはべらせないと男として認められない。つまり「ホモソーシャル」に加わることができない。 女が…

信じたい情報だけを信じる=あきらめ

すべての新聞は「偏って」いる ホンネと数字のメディア論 (扶桑社) 荻上チキ (著) 偏見で「朝日新聞は売国奴だ!」「読売新聞は安倍と繋がっている」と思ってはいないか。それだけではなく、常に自分の都合の良いようにバイアスをかけてはいないか。そのため…

「意識高い系」を目指すなら

「意識高い系」の研究 (文春新書) 古谷 経衡 (著) 「意識高い系」は意識が高いのではない。あくまで「系」なのだ。そして、本書は「意識高い系」をスクールカーストからの逃避であるという視点が活気的だ。 「意識高い系」になるならまず「第一階級(支配階…

個人情報は載せてないから大丈夫

大人を黙らせるインターネットの歩き方 (ちくまプリマー新書) 小木曽 健 (著) ネットの危険性は子供に伝わりにくい。だが、ネットなんてやらないから私には関係ないぞと高を括っているそこのあなたも要注意である。例えば、ネット炎上では「『ネットを使って…

大学生活でしておくべきことは何?

大学4年間で絶対やっておくべきこと (中経の文庫) 森川 友義 (著) 私が大学というものを知ったのは穂村弘『蚊がいる』のある一文、「先生を見つけてください」であった。これは大学で尊敬できる先生を見つければ学問の扉が自然と開かれるということであり、…

発見と選択をすることが重要

読書の価値 (NHK出版新書) 森 博嗣 (著) この本について絶対に書きたかった。 良い本悪い本ということではなく、(自分に対して)攻撃力があった本だから。 読書の価値というタイトルだが、本テーマは、「着眼」だと感じた。 「着眼」の必要性を論じる上で特…

競争なんかしたくない

「あなた」という商品を高く売る方法―キャリア戦略をマーケティングから考える (NHK出版新書) 永井 孝尚 (著) 「マーケティングの本? 興味ないね。」ぐらいの感じでいつも眺めていた本ではあったが、ふと改めて見てみると、「あなた」高く売る方法というタイ…

コミュニティデザイナーとしての立ち位置

コミュニティデザインの時代 - 自分たちで「まち」をつくる (中公新書) 山崎 亮 (著) 普段聞きなれないコミュニティデザインとは、コミュニティ同士の協働を視野に入れつつ人がつながる仕組みをつくることであり、それを行うのがコミュニティデザイナーであ…

おいしいお酒をまずは飲む!

世界で一番わかりやすい おいしいお酒の選び方 (ディスカヴァー携書) 山口 直樹 (著) 私は日本酒が好きだ。だいたいの料理には合うし、食事そのものが美味しくなる。 ただ、日本酒は好きだが、種類がわからない、飲んだお酒を覚えていないなど、勿体ないと思…

ローカルで広がる世界、ローカルメディアの魅力

ローカルペーパーの魅力ってすごい。 コアな情報が多く紹介され、その情報を、それぞれの地域にあった方法でメディアに載せて発信している。 コンセプトが読み手に伝わりやすく、地域の見え方が変わる1冊が本書で紹介するローカルペーパーである。 制作する…

就職に役立つ。というよりは、その後に役立つ

性格スキル 人生を決める5つの能力(祥伝社新書) 鶴光太郎 (著) 3月より就職活動が本格的に始まった。 ということで、就活に関する新書を探した。 性格スキルを鍛えると「就職活動で、採用されやすい」という帯は就活生にとって、なかなかキャッチー。 本…

クリエイティブってこういうことか

身体が生み出すクリエイティブ (ちくま新書) 諏訪 正樹 (著) クリエイティブな人間になるためにはどうしたら良いのか。 ものづくりに関する学問を専攻している者にとっては、重要な課題であると思う。 この本では、そのクリエイティブ性を磨くためには、身体…

雑草から学ぶ雑草魂 〜身近にいる雑草について知る〜

雑草はなぜそこに生えているのか (ちくまプリマー新書) 稲垣 栄洋 (著) 雑草を取り上げるなんてなんてコアでニッチな主題なのだろう。思わず購入してしまう。 この本は、雑草の特徴取り上げて、紹介するだけではなく、雑草の性質を人間に置き換えて考えるよ…

結婚もせず、女を孕ませた上原という作家

斜陽 (青空文庫) 太宰 治 (著) 太宰の孕ませた、結婚もしていない女の日記を元に作られた小説だそうだ。 主人公かず子はお嬢様でありながら日本の敗戦を期に廃れていってしまう様を描いたもので、初めて読んでたときは、たしかにお金持ちは鼻につくが、廃れ…

現代に通じる愛憎劇 読みやすい谷崎潤一郎

痴人の愛(青空文庫) 谷崎潤一郎(著) この本を読んだ衝撃はなんとも強いものでした。言い過ぎかもしれないけれど。 純文学というものを初めて読んだからというのもあるのでしょうが(なにを純というかはいささか不明ですが)、心情の機微と目に浮かぶ光景がこ…