正直になれない大学生ブログ

趣味、鬱憤、等々つらつら書いていく。そんなブログ。

リベラルとはなんだろうか

リベラルという病 (新潮新書) 山口 真由 (著)

 

 最近読む本に、ニューアカとかリベラルと出てきて、それがなんなのかを知りたくて購入。リベラルを理解するには良かった。

 この本は、「大きな政府」か「小さな政府」か、「司法積極主義」か「司法消極主義」か、他国への「介入主義」か「孤立主義」か、を著者の体験や歴史の出来事を例にとって、リベラルとコンサバの対立を探っていく。

 

目次

Ⅰ リベラルという宗教

Ⅱ 最高裁判事という権力者

Ⅲ 揺らぐ家族像

Ⅳ 奇妙な日本のリベラル

 

リベラルの基礎は征服

 リベラルは『人種間の平等』という信仰を元に、自分達のコントロールできる領域を拡大しようとしている。

 経済不況や格差は市場に任せるのではなく、政府の積極的な介入によって解決されるべきなのだ。民主主義が人権を踏みにじるときには、聡明な裁判官が政治に介入してでもマイノリティを保護すべきなのだ。逆に、民主主義を解さない野蛮な帝国に対しては、内政に介入してでも折伏すべきなのだ。介入、介入、そしてまたしても介入ーこうやって、彼らがコントロールできる領域を拡大していくのが、リベラルの基本的な発想だ。背景にあるのは、「弱きを助け、強きを挫く」を地で行く我々こそが正義だというヒロイズムだろう。

 また、このリベラルが行きすぎている例も提示する。

 

LGBTQQIAAPPO2S

 「LGBT」とは、ポリティカル・コレクトネス(簡単に言うと、正しい言葉づかい)の代表例で、「L」は「レズビアン」、「G」は「ゲイ」、男女両方に性的指向がある「バイセクシャル」の「B」と、「トランス」の「T」を加えたのが「LGBT」だ。

 これに、「LGBT」に包含されない人からすると、「LGBTの権利」自体が、自分を無視する差別表現となりうる、ポリティカル・コレクトネスの観点から正しくないとして、「奇妙」という意味の「クイア」から「様々なセクシャリティを包括する言葉」の「2S」までの「QQIAAPPO2S」が追加されていった。

 読んでいると、言葉狩りのような過激さ、平等の際限の無さ、過剰なリベラルの異常さが目に付いた。 

 

印象に残った言葉

「とにかく自民党に反対することがリベラルではない。とにかく敵失を誘うことがリベラルではない。意見の違いを許さない不寛容さではなく、異なる意見の尊重こそを、アメリカのリベラリズムは理想としたのだ。世代間格差、安全保障、天皇制、核の脅威-この国の在り方を問うような論点が、多く生まれつつある。極端な左翼でも右翼でもなく、他者の意見に耳を傾け、違いを尊重し、そして共有点を探す-こういう試みが、我々にできるだろうか。」

 

リベラルという病 (新潮新書)

リベラルという病 (新潮新書)

 

今週(+先週)読んだ本
  • 「おたく」の精神史 一九八〇年代論(講談社現代新書) 大塚 英志 (著) – 2004/2
  • リアルのゆくえ おたく オタクはどう生きるか (講談社現代新書) 東 浩紀 (著), 大塚 英志 (著) – 2008/8
  • 読書進化論 人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか (小学館101新書) 勝間 和代 (著) – 2008/10
  • 岩波新書で「戦後」をよむ (岩波新書 別冊11) 小森 陽一 (著), 成田 龍一 (著), 本田 由紀 (著) – 2015/7/23
  • リベラルという病 (新潮新書) 山口 真由 (著) – 2017/8