正直になれない大学生ブログ

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毒を吐きたい私小説

私小説のすすめ(平凡社新書) 小谷野敦

 

『才能がなくても書ける。それが私小説。その魅力を説き、「書きたい人」に勧める、挑発的文学論』という帯がまかれたこの本。

 正直書きたい人に勧めるというよりは、私小説批判する人たちに向けた抗議の新書というイメージを持った。著者、小谷野敦なりの文学論だ。

 

目次

第一章 私小説とは何か

第二章 私小説作家の精神

【おすすめ私小説

第三章 私小説批判について──中村光夫田山花袋に敗れたり

第四章 現代の私小説批判──大塚英志の場合

第五章 私小説を書く覚悟

 

私小説は倫理が欠如?

 私小説は、自分が体験したことに重点を置かれて描かれる小説であるから、そこにモラルの欠如や倫理観のなさが表れてしまうのは仕方のないことだと思う。さらに自分を取り巻く登場人物のモデルもいるわけだし、誰かを傷つけてしまうだろう。

 そこに現れるモラルの欠如などは人間の真の欲望を体現したもの言ったら言い過ぎだろうか。(こういう言い方してみたかった笑)だれも傷つけない、不快な思いをしないような文章を読んで面白いだろうか。

 

著者の主張は「私は売れたい」?

 著者自身も私小説を書いているそうなのだが、その自分が書いた小説がもっと売れないのはおかしいっていう不満を時折漏らす。(ように捉えられた)そして、それがあたかも私小説を倫理観がないと批判する者たちに対する不満を述べているように感じた。

 結局、私小説のすすめは? 「体の中の毒を出すような効果」、治療に効果があるってことでいいの? しっかり内容を読み取れていなかったのかもしれない。

 

私小説のすすめ (平凡社新書)

私小説のすすめ (平凡社新書)

 

今週読んだ本

 

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