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正直になれない大学生ブログ

趣味、鬱憤、等々つらつら書いていく。そんなブログ。

愚かな民がひどい政府をつくる

学問のすすめ 福澤 諭吉 (著) 斎藤 孝 (翻訳)

 

 福沢諭吉といえば、「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」の名言。あと、一万円札。

 その程度しか知識はなかったが、現代語訳版ともあってすらすら読めた。内容は、学問の目的とはなにか、について語られている。他にも、問題解決のコツや人間関係についても触れている。

 ありふた自己啓発本を数冊読むよりも、この1冊を読む方が有意義な気がした。

 

我々国民には徳があるか

 私が一番効いた言葉がこれ、「ひどい政府は愚かな国民が作る」だ。衝撃を受けた。 道理を諭しても無駄な国民には、威力で脅すしかないという西洋のことわざだそう。 逆に、「愚かな国民」にならなようにするためには、学問を志し、物事の筋道を知って、文明を身につけるといいみたい。

 

文明は国民がつくる

 文明には形があるものとないものがあり、福沢は形のないもの、すなわち、「文明の精神」が重要だと主張する。「文明の精神」は「人民独立の気概」と言え、国民が作り上げていき、政府がそれを保護する国の独立を助ける。そうすれば、1人1人が文明、国を所有物と考え、人民の気力を増す道具になるようだ。

 また、文明を作り上げていくにしても、その道筋が間違ってはいけない。

 

心に刺さる言葉の数々

 良い名言が、「実際に生かせない学問は、学問ではないのに等しい」、「国の法を必ず守ることで、この身の保護を受ける。害するものがいるのなら政府に訴えるべき」、「風紀を気にしているばかりの学校は程度が低い」など挙げたらキリがないほど出てくる。

 また、人間が衣食住に満足しているのは蟻レベルだと言ってみたり、もしも外国と日本の立場が違ったらどうかという例を出してみたり、ユーモアのあるおもしろい皮肉がたっぷりだった。

 

印象に残った言葉

「人間のくせに、人間嫌いするのはよろしくない」

 

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)