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正直になれない大学生ブログ

趣味、鬱憤、等々つらつら書いていく。そんなブログ。

平和を主張するのは簡単だ

 なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか ピース・コミュニケーションという試み 伊藤剛

 

 

 なぜか最近、取る新書、買う新書はメディア系ばかり。学校に染まってきたか…。

 

 今回は、平和と戦争についてじっくり考えて自分の答えを出せよ、っていう本。ざっくり言うとです。

 

 

プロパガンダ

 プロパガンダ。恥ずかしながら初めてこの言葉を知りました。(例のNHKの子だって知ってるっていうのに。)プロパガンダとは、特定の主義・思想についての(政治的な)宣伝、のことで、これをシナリオを作るかのように行うことで戦争が始まっていくようです。

 そのシナリオは計4つあり、もっと詳しく分けると10の法則になります。

  シナリオ1 平時における「国家の前提」

   ① われわれは戦争をしたくはない

  シナリオ2 新しい前提のための「大義の創出」

   ②しかし敵側が一方的に戦争を望んだ

   ③敵の指導者は悪魔のような人だ

   ④われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う

  シナリオ3 好ましい「戦況の演出」

   ⑤われわれも誤って犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為におよ    んでいる

   ⑥敵は卑劣な兵器や戦略を用いている

   ⑦われわれの受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大

  シナリオ4 圧倒的な「世論の形成」

   ⑧正義や知識人も正義の戦いを支持している

   ⑨われわれの大義は神聖でなものある

   ⑩この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である

 

 前提→想像→演出→世論 といった流れですね。どれだけ正義などの言葉で人を煽っていくか。それが、戦争を始めるための肝なのですね。

 特に恐いなと感じたのが、世論の形成です。著名人(例えば、政治家、作家、好きなアーティスト、ファンの芸能人)が「こうだ!」と言ったら案外それに流されやすいような気がします。また、マイノリティの人が、声を大きく主張出来なかったりするのでしょう。

 

 

ニュースの価値基準

 またも、箇条書きになってしまいますが、価値は6つの基準によって変わるようです。

  ①新しさ

  ②タイミング

  ③著名性

  ④影響度

  ⑤異常性

  ⑥地理的近接性

 どれも納得できる内容ではないでしょうか。新しければ、新しいほど。その人にとってその情報が欲しいほど。有名であればあるほど。影響を受ける人が多いほど。非日常的であるほど。距離が近いほど。情報(ニュース)の価値が上がります。

 

 

社会的証明

 

 応急措置の訓練の時に、教わったことを思い出したので、このパラグラフも記述。

 

社会的証明とは、社会心理学の用語で、個人の意見の妥当性を証明することを指す。人は、集団の中で自分を支持する意見が全くないと、自己の意見の妥当性に疑問を感じ、意見を取り下げてしまうのが普通である。しかし、自分を支持する意見が1つでもあると、状況が一変する。 Wikipedia参照

 

 本書では、例として、暴漢に襲われ殺された女性の話が挙げられていました。襲われていた様子を38人もの人が見ていたのに、なにも行動を起こさなかったというものでした。それには、『傍観者効果』と『集団的無知』が働いていたからでした。

 

傍観者効果とは、社会心理学の用語で、集団心理の1つです。 緊急事態に遭遇した時、周囲に人が多いと「他人事」になってしまうことを言います。 Wikipedia参照

 

集団的無知

他者が積極的に行動しないことによって、事態は緊急性を要しないと考える Wikipedia参照

 

 要は、「周りも動いてないし、自信もないから、他の人に任せよう。」ということです。

 

感想

 戦後70年を超えた今、改めて知っておくべきだなと感じました。大げさなことは言いませんが、私は、今の内にメディアリテラシーを身につけていこうと思います。戦争が起こらないことを望みますが、もし起こってしまった場合にも、正義や大義などという言葉、情報に振り回されず、生きていけるようになりたいです。